
2008年、今年の寝屋川は水が悪いのです。
2月に2腹分の稚魚が採れただけで、後はサッパリです。
綺麗なはずのディスカス達も綺麗に見えず、こんな時は売る
気に成りません。「水が悪いなどと思うのは、技術の無い者
の言い種だ」、などと呟きながら突っ走っていた若い頃、
今は何もかもが分かり自分の力ではどうしようも無い事に地
団駄を踏んでいます。「待てば海路の日和あり」では辛いの
です。涼しくなって寒くなって、日和が続いてくれれば良いの
ですが。そんな中、昨年の2月〜11月に掛けて繁殖させた
次期種親候補の魚達はすくすくと育っています。
写真の魚は昨年の5月3日生まれで現在17cm(撮影日
2008/04/18)、何時もながらの冷凍赤虫オンリー飼育個
体です。今はラピスラズリーと言う名で紹介していますが、
全盛期のセルーリアです。メス個体も互角の体型体色をし
ており、そろそろペアタンクに入れようかと思っています。
2008/09/27
記
●種親の写真を一部紹介しています。●

この写真の魚の瞳は正常です。
奇形個体の写真はこちらです。
「瞳の奇形」目玉の中心の黒い部分の大きさが左右違って
いるものを言います。瞳の小さい側は途中から成長が止ま
り、それに伴い顔が歪んで来ます。奇形には、先天的なも
のと後天的なものとが有りますが、その殆どが先天的(産ま
れながらにして)な場合が多く、高確率で遺伝します。まとも
な親からも奇形は産まれるわけですから、奇形の親から奇
形が多く産まれるのは当然でしょう。次世代にその症状が
現れなくても、その次の世代で出たりしますので、繁殖に使
う事は避けた方が良いと思います。正常な状態で産まれた
ものの、飼育環境の悪化やストレスからなる後天的なもの
は、奇形と言うよりは成長障害と言った方が適切でしょう。
奇形だからと言って処分してしまうのは可哀想な事なので
すが、残って行くものの事を考えれば良い環境を与える事に
成ります。出来るだけ小さい内に見つけて処分する事が望
ましいのです。2008/04/28 記

ディスカスをバケツに入れて、ちょろちょろと水を足す。いわ
ゆる水合わせと言う行為をブログなどで目にしますが、「早く
入れてやれば良いのに」、と何時も思います。僕の場合、温
度合わせはしますが、水合わせはした事が有りません。熱
帯魚を飼い始めた81年頃、熱帯魚店を始めた85年頃、当
時は輸入状態がとても悪く、水合わせなど無駄な抵抗のご
とく、よく死んでいましたね。そう言う訳で、いつの間にか水
合わせはしなく成りました。よく死ぬと言ってもディスカスで
はなく、カラシンの仲間やコリドラスの仲間の話しですが、水
合わせをせずにディスカスが死んだと言う経験は一度も有り
ません。原種などは、今のようにカーゴが保温されておら
ず、38時間も掛けて日本に来る訳ですから、水は冷たく袋
は破れ水も殆ど無いと言う状態で到着していましたので、水
合わせは愚か温度合わせをする事も出来ずに、水槽に入れ
てました。しかし次の日には元気に餌を食べていました。熱
帯魚店で飼われていた魚が、水合わせをしなかったが為に
死んでしまうとしたら、全部水を換える事なんて出来ないで
すよね。「水合わせをするな」、と言ってる訳では有りませんので、誤解の無い様にお願いします。多くの
人達が、しなくても良い事に時間とお金を費やして、しなければ成らない事をされていないなと、痛感して
いるだけです。ブラインシュリンプを洗う事、少しづつ餌を与える事、ちょっとした事でディスカスは元気に成
ります。やるべき事を見極めて、レベルアップを図りましょう。本題の「稚魚を親から離す」この時も水合わ
せはしていません。なぜかと言うと、一週間後には全部水を換える訳ですし、ペアタンクで親といる時に少
しづつ水を換えて、新水に合わせて行くと言う方法も有りますが、ペアタンクも良い状態を崩す事無く、次
の産卵に入りたいので不必要な水換えはしません。2008/03/30 記
もっと詳しく

現在、ドイツからやって来るディスカスの中に「ドイツ気質」を
守り続けて作られているディスカスはいないと思います。守
り続けるブリーダーは居るでしょうが、それらの魚は日本に
届く事は有りません。時代が求めなければ商業ペースに乗
せられないからです。質に拘らず量産しなければ価格的に
売れなく成ります。もっと悪く言うならば、東南アジアから安
く仕入れて売る方が手っ取り早く儲かります。日本より水道
光熱費が高いドイツに於いて、ドイツ気質を貫くのは難しい
事なのです。無論、我が国に於いても同じ事が言えます
が、ドイツ気質な魚がいなく成らないうちに何とかしなければ
なりません。とは言え、そのルーツを学ぶ事が出来ても、良
き時代に良き魚を使い交配した者でなければ成し得ない業
です。アメリカのジャック・ワットレイ氏が、全身をトルコ石グ
リーンに覆われたワットレイターコイズディスカスを発表し、
全世界から称賛を受けたのが1969年の事です。ワットレイ
ターコイズディスカスがドイツに渡り、シュミット・フォッケ博士
作出のターキスと交配され生まれたのがフラーケン・ターキ
スです。フラーケン・ターキスはロート・ターキスと交配され、76年にコバルブラウ・ターキスが、77〜78
年にブレランテ・ターキスが作出されました。これらの美しいディスカス達は、80年にワットレイターコイズ
が、82年にドイツターコイズが輸入され、我が国に本格的なターコイズブームがやって来るのです。こう
言った経緯からワットレイターコイズ無くしてターコイズの歴史は語れないのですが、この頃の我が国の観
賞魚の輸入事情は、ドイツからの輸入量が多く、これに便乗して数多く輸入されたドイツターコイズの方が
種類も多かった事も有り、ワットレイターコイズよりも印象深く残っています。また、良いものに手を加え改
良を重ね更に良くして行くと言うドイツ気質な人々の努力で、やがてドイツターコイズは本家のワットレイ
ターコイズを越えて行きます。ジャック・ワットレイ氏はほぼ一人で改良を進めておられたのに対し、ドイツ
では数多くのブリーダーにシュミット・ホッケ博士の魚を渡し改良を進めていましたので、差が出るのも致し
方の無い事だったと言えるでしょう。しかし本家も黙ってはいません。89年セルーリアの発表で世界を震
撼させるのです。コバルトブルーとセルーリアと、この双璧と言うべき2種類を、当時ブリーディングしてい
た僕は幸せ者です。そして今、崩れ去ろうしている双璧を立て直す事が出来ればと思っています。
ターキス=ターコイズ=トルコ石
コバルトブラウ=コバルトブルー=あざやかな濃い空色
フラーケン=フラット=平ら
ロート=レッド=赤
ブレランテ=ブリリアント=輝かしい
2008/03/19 記
[ブラインシュリンプの正しい孵化方法と与え方]
最近のブラインシュリンプエッグは、メーカーの孵化条件の
表示通りでは上手く孵化しません。また、孵化したブライン
シュリンプを洗わずにそのまま与えている人が多いのに驚
きです。何年前かは忘れましたが、ブラインシュリンプの孵
化率が急に悪くなった時期が有りました。知り合いの熱帯
魚屋に電話をして聞いてみると、確かに悪いと言うのです。
こんな状態では、毎日が憂鬱でディスカスの状態にも影響し
ます。色々なメーカーから取り寄せて試して見ましたが一応
にして孵化率は悪かったです。勿論、孵化率90%以上と表
記されているものばかりです。卵の量を減らしてみても、食
塩の種類を変えて見ても芳しく有りません。或る日の事で
す。何時もなら、前日のお昼過ぎにセットをしたものをお昼過
ぎに外すという24時間サイクルで孵化させているのです
が、その日はセットするのを忘れていて夕方にセットしまし
た。いつもより5時間遅れです。ところがこれが次の日のお
昼には孵化していたのです。
メーカー表示の水温28℃〜30℃でセットすると、15時間〜18時間で孵化する事に気付きました。
孵化後は少ない水量でなければ死んでしまいますので、15時間〜18時間で孵化するものを24時間置
いていたのでは殆どが死んでしまいます。そこで水温を下げて孵化を遅らせる事にしました。25℃に下げ
たところ、孵化サイクルは24時間に成りましたが孵化率は悪いままでした。次は塩分濃度です。
メーカーの表示には2%〜3.5%と有ります。これを見ていると、塩分は濃い方が良いのかと思い込んでし
まいます。5%〜7%までと濃度を上げてみましたが悪く成る一方でした。まさか淡い方が孵化率上がる
なんて思いもしませんでしたが、1%と淡くしてみると、なんと孵化率が上がりました。結果24時間サイク
ルで孵化させるには水温25℃前後、孵化率の良い塩分濃度は1%と言う事です。孵化したシュリンプは
水洗いして塩抜きをして与えなければ成りません。なぜかと言いますと、塩には抗菌効果が有り、健康な
魚の水槽に入れてしまうと、魚達は抵抗力を失い虚弱体質し成ってしまいます。魚に取って塩は薬だと
思って下さい。薬は病気に成ってから使うもので前もって使うものでは有りません。 2008/03/12 記
もっと詳しく
「冷凍赤虫だけで大丈夫ですか」と、問われる事がよく有り
ます。結論から言いますと、何の問題も有りません。
この質問の先には、@に病気の発生率、Aに成長速度の
減速、Bに発色の度合い、Cに繁殖への障害です。
@ディスカスの病気と言えばエラ病と内臓障害が主ですが、
ハンバーグ主体で飼育していた時代に比べれば病気は激
減しました。無いと言っても過言では有りません。
ストレス性の内臓障害は避ける事の出来ない問題点です
が、殆どの病気は水質の悪化が引き金に成っていますの
で、急速に水質を悪化させるハンバーグに比べ、冷凍赤虫
での飼育は気分的にも楽です。A成長速度や厚みと成ると
ハンバーグに軍配が上がりますが、全ての魚がそう成る訳
では有りませんし、赤虫だけでも十分に大きく育つものも多
くいます。上手く使い分けをして、良い結果を導きましょう。
B発色もハンバーグに軍配が上がります。色揚げ用でなくと
も、動物性ホルモンの作用でノーマルタイプの物でも赤虫と
比べると色が上がります。赤くない部分や青くない部分に色をつけたり、目も赤くしてしまう色揚げは、売り手にも買い手にも、都合が良い事なのかも知れません。しかしながら、ブリーダーとして本当に良い物を作ろうと思うならば妨げに成ります。赤虫だけでも十分に発色するものを親に使ってこそ改良と言えるのではないでしょうか。色揚げに頼らなければ赤くならないレッドスポット系やアレンカー系の魚には、赤虫オンリーの飼育は適しません。Cディスカス飼育の醍醐味は繁殖です。写真のディスカスは、ブルーダイヤの当店に於けるF2同士によるF3の誕生です。2005年の9月にやって来たペアーは国産のブルーダイヤでした。飼育されてた方は、知人が繁殖させた500円玉サイズのものを冷凍赤虫だけで育てたと仰っていましたから、元の親、F1、F2、と冷凍赤虫で育てて来てストレートに繁殖している訳です。何の問題も有りません。 2008/03/07 記

みなさんはどのタイミングで水換えをされていますか、エサ
を与える前か、後かと言う事です。お腹いっぱいにエサを与
えた後に、「綺麗な水で寝かす」と言う定義の基に、ハン
バーグ主体の飼育をしていた頃は、毎日のように水を換え
ていました。当時はこの事に何の疑問も感じず、当たり前だ
と思っていました。一時期ディスカスを止めてアロワナを専門
に扱っていた時の事なのですが、ディスカス並のエサやりを
して水を換えると、食べた物を吐き出してしまうアロワナが
多くいました。「どんだけ食べさせるねん」って話しですが。
中には、吐き出す途中で喉に詰まらせ・・・。当然のごとく調
子を崩し、しばらくエサを食べなく成ります。この事を経験し
た時に、ディスカスにも負担に成っていたのではないかと、
ふと思いました。ディスカスを止めていても、常にディスカス
に置き換えて考えていました。見た目に大丈夫だと思ってい
ても、魚達に負担に成っている事が、まだまだ有るのではな
いかと思います。産卵数が少ない、孵化率が悪い、稚魚が
親に付かない、綺麗な時期が短い、などなど、正しいと思ってやってる事が間違いだったとしたら、取り返しのつかない事をしている訳けです。
この経験から、今ではエサを与える前に水換えをしています。2008/02/22 記
水換えの様子はこちらをご覧下さい。

現在の日本における一番二番を争うトップ・プロブリーダー
は誰なのでしょう。少なくとも僕で無い事は確かです。
先日、水槽のセッティングに伺ったお宅に口が曲がった8〜
10cmサイズのディスカスがいたので、『これはどうしたので
すか』と問うと、「今日、通販で購入したのです」との事でし
た。お客様には大変失礼な事かも知れませんが、今なら救
えるタイミングを褒め言葉で逃したくは無かったので、ズケ
ズケと切り出しまた。『口が曲がってますよ』「5匹買ったら、
2匹サービスでくれたんですよ」『3匹曲がっていますし、全
体的に見て顔から口にかけての作りが変ですよ』7匹とも顔
つきや口の形がパロットファイヤーなのです。パロットファイ
ヤーなら許せますが、ディスカスはダメでしょう。背ビレの付
いたランチュウは欲しくはありませんよね。500円玉サイズ
なら完璧に見分けが付きますし、出来るだけ早い内に処分
すべきです。それがプロの認識あり、プロの仕事だと思って
います。奇形だからと言って殺すのは可哀想だと言うのな
ら、水槽と言う狭い世界で飼う事自体が可哀想な事ではないでしょか。「有名なブリーダーさんなので信用して買いました。そういう種類なのかと思っていました。」
『どこで買ったんですか。』「○○○○○です。」お店の名前を聞いて愕然としました。
一番二番を争うトップ・プロブリーダーだったからです。『この魚、大きくなったらサラシモノに成りますよ、そ
れにタダだからと言って、プロブリーダーがする事では有りませんしね、返品された方が良いと思います。
お客様に取っても、お店に取ってもです。僕が奇形だと言っていたと名前を出してもらっても良いですよ』
「今から電話します。」 口が曲がった旨を伝えると、[あげたやつだ]と言う、3匹曲がっているのだから
買った分の中にも居る。しかし問題は、有料か無料かと言う問題ではない。聞けばサービス魚は勝手に
送って来たとの事、相談されれば断っていたに違いない。気付かなかったと言うサイズでも匹数でもない
し、厄介払いをされたとしか言い様が無い。今を代表するトップブリーダーがプロとしての認識を欠損させ
ていたのでは改良種に将来は無い。ただでさえアマチュアのレベルが高い日本に於いて、プロとして生き
て行く為にはそれ相等の努力が必要で有る。そんな魚を売っていたのでは、将来自分で自分の看板にド
ロを塗ると言う事が何故分からないのか。良し悪しが分からないと言うのなら、それ以前の問題である。
僕が電話に出て苦言を吐いたのは言うまでも有りません。
送り返した魚は、責任を持って終身飼育を願いたいものです。2007/12/19 記

お菓子や昆虫の死骸などに、いつの間にかアリが群がって
いる光景を見た事が有りますよね。バクテリアもこのアリ
の如く、魚の排泄物や新陳代謝物を餌にして刻々と増殖し
続けています。バクテリアは亜硝酸やアンモニアを分解し、
魚が住み易い環境にしてくれるのですが、一定量を超えると
魚を苦しめると言う事を皆さんはご存知でしょうか。バクテリ
アはいくらいても良いものだと思ってるあなた、それは間違
いです。バクテリアも魚と同じ様に酸素呼吸をしていますの
で二酸化炭素を吐き出します。この二酸化炭素は水に溶け
易く、飽和量に限界が無い事から水にいくらでも溶け込むの
です。PHが下がる原因の多くは、この二酸化炭素によるも
のだと言っても過言では有りません。PHの低い水槽の水を
バケツに取り、一昼夜エアーレーションをしてみて下さい。
PHは7前後に上がっているはずです。バケツの中には二酸
化炭素を吐き出す魚もバクテリアも居ませんので、バケツの
中の二酸化炭素がエアーレーションにより抜けてPHが上が
るのです。二酸化炭素はPHを下げるだけでなく、様々な障
害を併発します。特に呼吸器への障害が著しく消化不良を引き起こし餌食いが悪くなるのは言うまでも有
りません。魚に有害な二酸化炭素は出来るだけ速やかに取り除かなければ成りません。2007/11/22記
続きを読む

バクテリアにとって魚の排泄物とは、例えるならば焼いてタ
レがつけてある肉のような物で食べやすく、残り餌と言えば
生きたままの牛のようなもので、分解するのに非常に時間
が掛かります。ハンバーグや冷凍赤虫の主成分のアミノ酸
は、酸素に触れるとアンモニアへと変化しますので、残りエ
サと言う前に水中に存在しているだけでアンモニア(神経
毒)なのです。こうした意味に於いても、ハンバーグは細かく
散って残るので厄介ですよね。
「餌のやり方」がいかに大
切かと言う事を、十分にご理解して頂きたいと思います。
「排泄物もアンモニアではないか」と言う声も有るでしょうが
魚類の排泄物の毒性は少なく、バクテリアが速やかに分解
出来る状態なので、殆ど害は有りません。
動物のそれと臭いを比べて見れば分りますよね。では、残り
餌をも速やかに分解してしまう程の大量のバクテリアをキー
プすれば良いのでは?と言う考えは、誰でもが考え付く事な
のですが、これがまたとんでもない間違いなのです。
このお話しは次回にしましょう。
アンモニアはPHが7以下の場合、比較的無害なアンモニュームに変わっています。
弱酸性の水が好ましいとされているのは、この事からなのです。2007/09/24記

どこそこのブログにAJコバルトと言う名のディスカスが紹介さ
れているのを見掛けます。AJとはAQUA JAPANの事で有
り当店を意味するものと思われます。
しかしながら、当店が最後にコバルトブルーをリリースしたの
は1997年の事で有り、現在販売されたり譲渡されている
AJコバルトなる魚は、他所で代を重ねたもので、当店で繁
殖販売した魚では有りません。
つまり、AQUA JAPAN SPIRITは注入されていないと言う
事です。従いまして、当店とは切り離してお考え頂きたいと
思います。一部のものを除き、その名に相応しく無い程に劣
化しているものも有りますし、奇形を平気で売ると言う浅は
かなブリーダーも居るみたいです。
どんなに優れた系統でも、掛け合わせの如何によっては劣
化の一途を辿りますし、妥協するかしないかの、妥協点の
高さの違いでも品質は変わります。ブリーディングは紙一
重、ちょっとの違いが大きな違いを生むと言う事です。
2007/09/17記


「あなたの優しさがディスカスをダメにしています。」
唐突な切り出しで驚かれたでしょう。
餌のやり方一つで、ディスカスが変わると言うお話しです。
気の弱い虐められっ仔達にも餌が当たるようにと、あちらに
も、こちらにも、餌をバラ蒔いてはいませんか。この優しさこ
そが、強弱を広げる大きな原因と成っているのです。幼魚期
のディスカス達をよく観察して見ると、餌の時意外は殆ど争
う事は有りません。冷凍赤虫にせよハンバーグにせよ、多く
の餌が水底に沈でいると、そのエサを独占したいが為に、
虚勢を張るディスカスが出て来ます。追い回すのに忙しく、
自らも食べる事が出来ずに拒食症に陥るものもいますし、
弱い固体はどんどん衰弱して行きます。こう言ったストレス
症には、どんな治療も効果が得られません。そう成らないよ
うに、
餌のやり方を工夫しなければ成りません。
では、どのような工夫をすれば良いのかと言うと、一度に沢
山の餌を投入するのでは無く、少しずつを何回もやるので
す。ほんの少し、底に沈むまでに食べつくす量を与えて見て
下さい。争う原因(沈んだ餌)を作らないので、虐められっ仔も出ません。少ないからこそ、散った餌も綺麗
に食べるように成ります。この少しずつを、何回も、何回も繰り返しているうちに、みんなのお腹は一杯に
成ります。例えば、テレビを見ながらCMの度に与えるのも一つの良い方法です。
少しずつの目安は、各自で見極めて下さい。底に落ちるまでに無くなる量です。
面倒臭がらずにやって見て下さい。ディスカスの動きが変わります。みんな元気に成りますよ。 2007/08/07記

国産の幼魚を色揚げして販売している事は無いと思います
が、輸入されて来るブリードディスカスの殆どは色揚げを施
されています。一番輸入量の多い7cm前後の物は必ずと
言ってよいでしょう。極端に様変わりする物から、さほど変わ
らない物まで様々ですが、買った時の輝きが失われたこと
に対して、、「水質が悪い」だとか、「濾過が出来てない」だ
とか、「餌が悪い」などと、自問自答されておられる方も多い
かと思います。これは、ただ単に
「化粧」が落ちただけなの
かもしれませんね。色揚げの是非については、どちらとも言
えない所が有ります。売る側は売りやすく、買う側も買う気を
そそられると言う便利さが有るからです。しかし、買った時の
喜びとは裏腹に後でがっかりする事が多いのも事実。
そう言った面から考えれば、決して正当化できる事では有り
ません。唯一の救いは、繁殖時への悪影響が殆ど無いと言
う事です。個人で楽しむにせよ、商売に利用するにせよ、
間違った方向に進まないよう心掛けたいものです。
写真のディスカスですが、ご覧の通りドギツイ色揚げをされています。
[産まれた国]で紹介した魚と同じロットで入荷した個体です。この色彩がどう変化したのかは、次回のコラムで紹介します。2007/07/29 記

色彩の変化は楽しみでもあり不安でもあります。想像通りか
それ以上に仕上がれば良いのですが、思い通りに成らない
のが現実です。 固定率を上げるべく、ブリーダー達は努力
をする訳ですが、固定率が高く成ると同じものが巷に溢れ飽
きられてしまうと言う矛盾が生じます。よほどの良いもので
ない限り、固定率を上げても意味が無いと言う訳です。固定
率が低くても、飼育に意欲が湧く品種が有ります。それは
レッド・ターコイズ(ロート・ターキス)です。原種同士の交配
から作出され、原種には無い色彩やラインのパターンを持ち
原種らしさが薄れて行くも魅力を放つ、それがレッド・ターコ
イズなのです。最初にターコイズと命名された魚達でも有る
これらには、様々な模様パターンが有ります。細いラインが
途切れながら繋がる
レッドパール、青いホリゾンタルラインと
赤い地肌の割合が50:50で理想的なロイヤル、いずれ青系
に成って行くであろうブルーマックスと呼ばれるタイプまで、
固定率が低い割りには満足度の高い品種なのです。
そして、品種改良に欠かす事の出来ない系統なのです。
写真のディスカスですが、品種名を付けるなら「マナカプル・
レッドパール・ターコイズ」と言った所です。
あくまでも仮名です。その昔、マナカプル湖産のブルーディスカスの改良品種として、
旧西ドイツやイギリスからやって来たマナカプル・レッド・ターコイズに、地肌の色彩が良く似ています。
原種の血を濃く残すこのディスカスは、
[産まれた国]で紹介したディスカスの今です。
想像が付きますか、付かないでしょ。掛け合わすオスしだいで良い子孫が残せます。
F1の誕生が楽しみなメスです。2007/07/10 記

ブリードディスカスは、それを見ただけで
産まれた国が分か
ります。体型や各パーツにその国の特徴が現れます。
使用する餌の種類や、水換えの頻度などの飼育スタイル
が、その国ごとにパターン化されているからです。
ドイツ産の特徴は、エラ蓋の中央部と体の中央部が、
若干凹んでいるものが多かったです(写真参照)。
・・過去形です。水事情が悪いドイツに於いては、
我が国のような水換えは出来ませんので、
限界まで餌をしぼっていたのでしょう。
この凹みは成長と共に回復しますので問題は有りません。
これとは反対に、国産はエラ蓋が脹んだ個体を多く見かけ
ます。より大きく育てたいと言う思いから起きる過度の餌や
りが原因で、無理な飼育が招いた障害と言えるでしょう。
呼吸が荒く、見栄えも悪いです。
香港産と言えば、これと言った特徴が無い所が特徴でしょう
か(一般に輸入されるターコイズの場合ですよ)。
ブリリアントと言えばブリリアントに成るし、コバルトと言えばコバルトに成ってしまうと言う無難さが魅力を欠きます。こう言った各国の特徴が分かっていれば、香港や
バンコクの魚がドイツ産としてドイツからやって来たとしても、騙される事は無いのです。
3年前の事ですが、「ニュー・ワイルドクロス」と言うインボイス・ネームで、ドイツからドイツ産としてピジョン
ブラッドが送られて来た時は、笑うしか有りませんでした。アレンカーやレッド・エディーに関しても、
「香港産ブラウンの色揚げバージョンとちゃうんか」と、思うのは僕だけでしょうか。商品名だと言ってしまえ
ばそれまでですが、Dr.エドワード・S・フォッケの名前を汚さないで欲しいものです。
写真のディスカス(撮影実寸 7cm)は2006/09/25香港から輸入されて来たものですが、どこから見て
もドイツ産まれに見えます。ドイツ産まれのディスカスが香港経由で来たと言う訳では無く、
ドイツの考え方を伝承するブリーダーが香港に居るのだと思われます。
ひょっとするとブリーダーはドイツ人かも知れませんね、あくまでも推測ですが・・・。
十数年前とでは、随分と事情が変わりました。2007/06/26 記

最近の事ですが、TGSと言う冠を付けたコバルトブルーが存
在する事を知りました。
TGSとは、Traditional German Strainの略で、
「伝統的なドイツの系統」と言う意味を持ち、とても高貴な冠
です。この言葉が最初に登場したのは、今から15年前の
1992年12月の事す。ディスカス・イヤーブック '92-'93の
P18に、当時僕が繁殖を手掛けていたコバルトブルーの写
真と共に説明文の中に出ています。記事に公平性を規す為
に、文中にはAQUA JAPANの名前も、僕の名前も出してい
ませんが、TGSコバルトで紹介されたディスカスは、紛れも
無くAJコバルトと言う事に成ります。現在に於いて、これが
別物扱いされている事には驚きました。
当時、どれくらいの数の稚魚を販売したのかは覚えていま
せんが、全国のマニアの方に買って頂き、そこで繁殖された
次世代達が、マニアの手から小売店へ、また、マニア自信
による専門店の展開で、当店以外でも、各々の冠を付けて
売られていましたが、
基は同じなのです。ただ、
基は同じと
言った所で、精神までが受け継がれて行く訳けも無く、本当の意味での古き良き時代を理解せずに、
この冠を使う事には疑問を感じます。素材が同じでも、作り手で味は変わるもの、ディスカスも同じです。
所詮はハイブリッドなのでしょうが、されどハイブリッド、
玉石混淆に成らぬよう頑張りましょう。
写真は、ディスカス・イヤーブック '92-'93のP18のコバルトブルーと同胞です。
これぞCobalt-blue Turquoise "T.G.S." 二代目です。
[
復活は成るのか]のコバルトブルーは三代目で、これの子供です。2007/06/05 記
玉石混淆(ギョクセキコンコウ):良いものと悪いものが混じり合って区別がつかないことのたとえ。

AQUA JAPAN全盛期の系統は、10年前に止めた時に、
一匹も残さず手放してしまいましたので、ディスカスを再開す
る事は出来ても、
復活する事は無理なのです。
例え何処かの誰かが維持飼育されていたとしても、
それを頼りに系統を復活させようと思う気持ちは更々有りま
せん。全てを手放すと言う事は、そう言う事なのです。
「コバルトいますか」とか、「セルリアいますか」とか、
お電話を下さるお客様には誠に申し訳有りませんが、その
魚達はもういないと言う事をご理解頂きたいと思います。
それでは、これからの展開はどう成るのかと尋ねられても、
今は何も言えません。
仕入れて売りたいと思う魚はいませんし、結局は作るしか無
いのです。また一から作る事は、簡単な事では有りません
が、納得の行く魚を作る自信は有ります。
時代の流れに沿わなくとも、10年後、20年後に、
「あいつの作った魚はやっぱ良いは」と言われればそれで良
いのです。今、巷で話題のAJコバルトなる魚も、当時はそん
なに騒がれた魚では有りませんでした。コバルトと言う名の魚は、掃き捨てるほどいましたからね。
今も昔も本物が解かる人は、ほんの一部だと言う事です。解かった様な振りは誰にでも出来ます。
「まぁ見てて下さいよ」と、強がりでも言っておきましょう(笑)。
写真は、懐かしのコバルトブルーターコイズです。2007/05/29 記

AQUA JAPAN と言えばディスカスを連想されるお客様も
多いかと思いますが、1997年をもちましてディスカスを止め
ていました。
その理由に付きましては、後々記載いたします。
2005年9月の終わり、2匹のディスカスが突然やって来ま
した。
ブルーダイヤモンドのペアーでした。
痩せ細った2匹は今にも・・・・でしたが、最後の力を振り絞
るかのように12月8日、60匹の子孫を残してくれました。
←このディスカスがその時の60分の1匹です。
ディスカスを止めた後はアロワナへ・・・。アロワナを飼育す
る事によって、ディスカス飼育の矛盾点にも気付きました。
もう二度と飼うまい、と思っていたディスカスでしたが、
その矛盾点を実践で解明したいと思う気持が強くなって来
た頃に、ペアーがやって来たのは偶然では無かったような
気がしてなりません。2007/03/09 記
店舗住所 大阪府寝屋川市緑町22−18 TEL/FAX 072-833-9066
営業時間 平日 14:00〜21:00 日曜日 12:00〜19:00
定休日 火曜日 (祝日の場合もお休みです)
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